
Maxon、2026年秋のリリース:より大規模なワールド、より高速なワークフロー、より自由なクリエイティブコントロールを実現 Cinema 4D の新しいスキャッターと液体FX、ZBrush に統合された UV ワークフロー、Redshift の高速なインタラクション、Red Giant のアートディレクションしやすい VFX、そして MCP による Autograph ワークフローにより、アーティストはより多くの機能、スピード、コントロールを手にすることができます。
ドイツ・バート・ホンブルク – 2026年10月14日 – 2D・3Dデザイン、モーショングラフィックス、ビジュアルエフェクト、ビジュアライゼーションに携わるクリエイター向けに、パワフルで使いやすいソフトウェアソリューションを提供する Maxon は本日、2026年秋のエコシステムリリースを発表しました。本リリースでは Cinema 4D、ZBrush、Redshift、Red Giant、Autograph の 2027.0 リリースが登場し、Maxon のツール群全体にわたって大幅な新機能とワークフローの改善がもたらされます。2027.0 リリースで Maxon が提供する内容は次のとおりです。複雑な 3D ワールドを構築しシミュレーションする新たな手法、ZBrush 内で完結するより包括的なプロダクションワークフロー、Redshift でのより高速なレンダリングフィードバック、アートディレクションしやすい新しい VFX 機能。さらに Autograph では、Model Context Protocol(MCP)への対応と Cinema 4D との初の直接連携により、クリエイティブの自動化とアプリケーションをまたいだワークフローが一段と進化します。
「私たちはこれまでと変わらず、アーティストの声に耳を傾け、最高のツールを届けることに取り組み続けています」と、Maxon CEO の David McGavran は述べています。「私たちが開発するものはすべて、それまでに築いてきたものの上に積み重なっていくため、可能性は広がり続けます。数年前まで、Cinema 4D でビールをシミュレーションすることはできませんでした。今では注ぎ、泡立て、しぶきを上げ、本物とほとんど変わらないほど心地よい見た目に仕上げることができます。アーティストに実感してほしいのは、まさにこうした進化です。より速いワークフロー、より少ない障壁、そして創作に取り込める現実世界の広がりです。」
Cinema 4D でより大きく、より豊かな世界を
Cinema 4D 2027.0 では、ユーザーから特に多くの要望が寄せられていた機能のひとつである、まったく新しいスキャッターシステムを搭載しました。植物、岩、瓦礫、群衆などのオブジェクトをプロシージャルに環境内へ配置でき、しかも細部までクリエイティブコントロールを保てます。
新しいスキャッタージェネレーターとスキャッタータグは、分布、フィルタリング、クラスタリング、トランスフォームの各コントロールに対応しています。また Cinema 4D の MoGraph ツールセットと統合されているため、使い慣れたフィールドやエフェクタを使って、配置したオブジェクトの形状を整えたり、アニメーションさせたり、影響を与えたりできます。これにより、複雑な回避策や別のスキャッターツールに頼らなくても、密度が高くリアルな環境をより手軽に構築できるようになります。
Cinema 4D の統合シミュレーションシステムには新たに液体FXが加わり、液体シミュレーションに泡、飛沫、気泡を自動生成できるようになりました。これらの二次エフェクトはベースとなる液体の挙動に反応するため、注ぐ、跳ねる、滝が流れるといった流体表現に説得力のあるディテールが加わります。そのために別途複雑なシミュレーションを組む必要はありません。
本リリースでは、ACES 2.0 との整合性の改善をはじめ Cinema 4D と Redshift の連携がさらに強化されたほか、日常のワークフローが効率化され、ルーチン作業をより速く、ミスなく進められるよう設計されたさまざまな使い勝手の向上も盛り込まれています。
ZBrush で完結するスカルプトパイプライン、iPad からデスクトップまで
アーティストからは、ZBrush の環境を離れずに、プロダクションワークフローのより多くの工程をこなしたいという声が寄せられてきました。それが今回、実現します。
新しい UV エディターでは、ZBrush 内で直接 UV を作成、編集、調整できます。UDIM やテクセル密度コントロールなど、プロのワークフローにも対応しています。Cinema 4D で実績のある Maxon のテクノロジーを基に開発されたこのエディターにより、スカルプトを繰り返し調整している段階でのアプリケーション間の行き来が減り、スカルプトやペイントからテクスチャリング、そしてその後のプロダクション工程へとスムーズに移行できます。
新しい選択セットは、日々の作業で生じるもうひとつの悩みも解消します。ポリグループ、マスク、ポリペイント、モーフターゲット、UV の設定を保存して呼び出せるため、何度も手作業で作り直す必要がありません。複雑な反復作業では、選択範囲の再作成にかかる時間が減り、さまざまなアイデアを自由に試せるようになります。
ZBrush for iPad はスポットライトの搭載により、プロ向けスカルプト環境としてさらに充実しました。リファレンス、プロジェクション、ペイント、画像を活用したスカルプトのワークフローを iPad で利用できます。また新しい非破壊の 3D レイヤーにより、iPad 上でスカルプト、ポリペイント、マスクをレイヤーごとに自由に試せるため、スカルプトの変更、ディテールのブレンド、クリエイティブな試行錯誤をより細かくコントロールできます。
Redshift のレンダリングで待ち時間を減らし、創作の時間をもっと長く
Cinema 4D と Redshift 2027.0 は、もっとも重要な瞬間、つまり創造力が発揮されているその時に、アーティストにスピードをもたらします。
刷新されたメモリアーキテクチャにより、ますます多様化するハードウェア環境で利用可能なメモリをより効率的に活用できるようになりました。さらにインタラクティブ性が大きく向上し、変更を加えてからレンダリング結果を確認できるまでの時間が短縮されています。アーティストにとっては、アイデアを思いついてから、それを磨き上げるための視覚的なフィードバックが得られるまでの待ち時間が減ることを意味します。ライト、マテリアル、シーン要素を変更すると、それが環境に与える影響をすばやく把握でき、よりスムーズにクリエイティブ作業を進められます。
Redshift は Cinema 4D 内での一体感もさらに高まっています。Cinema 4D のオブジェクト、クローナー、パーティクルシステムをマテリアルのワークフローへ直接ドラッグし、ノードエディターでそれらのプロパティにアクセスすることが、より簡単になりました。これにより、以前は何段階もの手順が必要だった作業がシンプルになります。また、ファー、ファイバー、テキスタイル、ニット素材をレンダリング時に直接生成する新しいプロシージャルシステムにより、クリエイティブの自由度がさらに広がりました。さらに NVIDIA RTX Spark への対応により、省電力なモバイルデバイスやさまざまなプロダクション環境で Redshift のワークフローを利用できるようになります。
Red Giant、アートディレクションしやすいビジュアルエフェクトを導入
Red Giant 2027.0 は、VFX アーティスト、モーションデザイナー、コンテンツクリエイターに向けた強力なアップデートを提供します。さまざまなクリエイティブワークフローにおいて、ビジュアルエフェクトをより速く、より直感的に、より意図どおりに調整できるようになります。
新たに登場した Scene Light は、AI を活用し奥行きを認識するリライティングツールです。After Effects 上で、既存の実写映像や CG 画像に直接ライトを配置できます。マズルフラッシュや爆発、環境光源などによるリアルでインタラクティブな光を加えたり、昼間の映像を夜景に見せるデイ・フォー・ナイト処理のような大がかりな変更を行ったりすることも、大量のマスク作業や手作業での色調整に頼らずに行えます。ライトはコンポジットのワークフロー内で、意図どおりに自由に調整できます。
Maxon Noise for Universe は、Cinema 4D や Redshift でおなじみのプロシージャルノイズパターンを、映像編集やコンポジットのワークフローにもたらします。コミュニティから長く要望されてきた Maxon Noise により、モーションデザイナーや VFX アーティストは、GPU で高速化されたツールを使って、テクスチャ、アニメーションマップ、トランジション、アブストラクトなエフェクトを既存のワークフロー内で直接作成できます。
Real Lens Flares は、Custom Schmutz の追加により、柔軟性と物理的なリアリティがさらに高まりました。Custom Schmutz では、レンズの汚れや水しぶき、傷などの表現に、独自の静止画やアニメーションのテクスチャを使用できます。また光源タイプが拡充され、すべての光源を太陽光のように扱うのではなく、現実のさまざまな光源に応じたフレアを作成できるようになりました。
Chromatic Displacement が Autograph でも利用可能になり、Maxon が無償で提供するモーショングラフィックス・コンポジットアプリケーションで使える Red Giant ツールがさらに充実しました。また Maxon Studio の新しいカスタム UI 対応により、カプセルでカラーホイール、カーブ、グラデーション、テキストコントロールなど、より豊富な Red Giant のコントロールを表示できるようになります。
Autograph の新しい MCP サーバーで、アーティストの生産性が向上
Autograph 2027.0 は MCP サーバーに対応しました。MCP サーバーを有効にすると AI エージェントと Autograph 独自のツールが連携し、アーティストがソフトウェアを使いこなし、クリエイティブの生産性を高めるのをサポートします。
新しい MCP サーバーにより、Autograph でエージェント型 AI を活用したワークフローが可能になります。対応する AI ツールが、アプリケーション内での作業をアシストしたり、Autograph の使い方に関する質問に答えたり、クリエイティブワークフローの一部を自動化したりでき、そのすべてを自然言語での指示で行えます。この連携は Autograph のネイティブツールやワークフローと組み合わせて使えるよう設計されているため、アーティストは引き続きアプリケーション内で編集を行い、作品の方向性を決めることができます。
また Autograph は、Cinema 4D との初の直接連携にも対応しました。アニメーション付きの要素、カメラ、ライト、ヌル、互換性のあるプリミティブを含む 3D 要素を、Cinema 4D から Autograph へ直接コピー&ペーストできます。これにより両アプリケーションは 3D とコンポジットを一体化したワークフローとしてさらに緊密に連携し、主要なシーン情報を手作業で再構築することなく、Cinema 4D のシーンや Redshift のレンダリングを Autograph のネイティブ 3D ワークスペースで組み合わせられるようになります。
聴く。創る。届ける。
Maxon 2027.0 リリースは、Maxon のツール全体で1年を通じて続けてきた開発の成果です。2026年を通じて Maxon は、年に一度の大型リリースまでアーティストを待たせるのではなく、新機能、新たなプラットフォームへの対応、パフォーマンスの向上、ワークフローの改良を、準備が整い次第提供してきました。
「私たちが注力しているのは、アーティストが創作に必要なものをより多く提供すること、作業を滞らせる工程の障壁を取り除くこと、そしてアーティストが日々使うツールを支える基盤技術を進化させることです」と McGavran は述べています。
提供開始時期
Cinema 4D、ZBrush、Redshift、Red Giant、Autograph の新バージョンは、2026年10月14日より提供を開始します。