
MaxonとTencent Cloud、Cinema 4DへのHY 3D AIエンジン統合で提携 Tencent HY 3D Global AIエンジンにより、3Dコンセプト制作の初期工程を加速。
ドイツ・バートホンブルク ― 2026年3月6日 ― 2Dおよび3Dデザイン、モーション・グラフィックス、ビジュアルエフェクト、ゲームなどの分野でクリエイター向けに高機能かつ使いやすいソフトウエアを提供するMaxonは、Tencent Cloudと戦略的パートナーシップを締結し、Tencent HY 3D Global AIエンジンをCinema 4Dに統合すると発表しました。
このコラボレーションは、バルセロナで開催されたMobile World Congress 2026で公開されたもので、Cinema 4D内にAI支援ワークフローを導入します。これにより、アーティストはテキストプロンプトや画像リファレンスからベースとなる3DモデルやUVを生成できるようになります。生成されたモデルは、その後Maxonのプロフェッショナルツール群を用いて、リファイン、スカルプト、アニメーション、レンダリングできます。
クリエイティブを加速するAI
Tencent Cloudが開発し、Tencentの膨大なゲームアセットをもとにトレーニングされたHY 3Dエンジンは、制作の立ち上がりをスムーズに構築し、クリエイティブな探求を後押しします。生成されたアセットはCinema 4D内で完全にカスタマイズ可能で、ZBrush、Redshift、Red Giantを含むMaxonのエコシステム全体と互換性を持ちます。
MaxonのCEOであるDavid McGavranは次のように述べています。
「Maxonの使命は常にアーティストを支援することです。今回の提携は、特にアイデア創出やプロトタイピングといった初期段階において、クリエイターが必要に応じてより迅速に制作を進められる追加のツールを提供するものです。最終的な成果物に対する完全なコントロールは、常にアーティストにあります。AIはコンセプトの検証や試行錯誤を支援しますが、著作性と創造的な方向性はあくまでクリエイターの手に委ねられています。」
今回の統合は、アーティストの立場に寄り添いながら創造の自由を守るというMaxonの長年の哲学を反映したものです。Cinema 4DにおけるHY 3D統合機能の利用は完全に任意であり、従来のモデリングワークフローを好むユーザーは、これまで通りの方法で制作を続けることができます。
MaxonのChief Technology 兼AI OfficerであるPhilip Loschは次のように述べています。
「アーティストは著作性とオリジナリティを非常に重視しています。そしてそれは私たちも同じです。私たちはAI機能を責任ある形でツールに統合することに注力しています。完成されたアートを自律的に生み出すシステムを構築しているわけではありません。あくまでアーティスト主導の創作プロセスの中で、特定の工程を加速する技術を提供しているのです。」
業界横断で広がる創造の可能性
Cinema 4Dは、映画、放送、モーション・グラフィックス、広告、製品ビジュアライゼーション、ゲーム開発など幅広い分野で活用されています。今回のAI支援によるベースモデル生成機能の追加により、厳しい納期のもとで制作するクリエイターや、複数のビジュアル案を同時に検討する現場において、新たな柔軟性がもたらされます。生成されたアセットはZBrushでリファインし、Cinema 4Dでテクスチャ設定やライティングを行い、Redshiftでレンダリングすることができます。これにより、アーティストは自身のコンセプトを、独自のスタイルと質感を備えた本格的なプロダクション品質の作品へと昇華させることが可能となります。
本提携は、Tencentがゲーム開発パイプラインにおいてMaxonの技術を継続的に活用してきた長年の関係を基盤としています。Tencent CloudのAI技術をMaxonのツールセットに直接統合するのは、今回が初めてです。
HY 3D for Cinema 4Dの提供時期
HY 3D統合機能は2026年後半に導入予定です。追加の技術情報や具体的な展開スケジュールについては、リリース時期が近づき次第公表します。
プレスブリーフィングおよびデモの予約
プレスブリーフィングおよびデモの予約は、[email protected]まで連絡をお願いします。
Q&A
Tencent HY 3D は Cinema 4D に組み込まれますか?
はい。HY 3D の統合は、iPad 版およびデスクトップ版の Cinema 4D に標準機能として提供されます。ただし、従来どおり自らモデリングを行う手法を好むアーティストは、現在とまったく同じ方法で制作を続けることができます。
アーティストは Cinema 4D で AI を使用する必要がありますか?
いいえ。HY 3D 統合機能の使用は、完全にアーティストの判断に委ねられています。Cinema 4D は、AI を使用しなくても従来どおり制作できる、フル機能の 3D アプリケーションです。本統合は、初期段階のコンセプト制作や実験を加速させたいと考える方のための追加オプションを提供するものにすぎません。
HY 3D 機能は何を行うものですか?
本機能は、Tencent Cloud の HY 3D AI 生成エンジンを使用し、テキストプロンプトや画像リファレンスから 3D ベースモデルを生成できるようにするものです。生成されたアセットは、その後 Maxon のプロフェッショナルツールを使用して、調整、スカルプト、テクスチャ設定、アニメーション、レンダリングを行うことができます。
これは 3D アーティストやゼロからのモデリングを置き換えるものですか?
いいえ。本統合の目的は、アイデア出しやプロトタイピングといった初期段階を加速させることであり、熟練した 3D モデリングアーティストを置き換えることではありません。生成されたモデルは通常、さらなる調整、クリエイティブディレクション、そして芸術的判断を必要とします。最終的に制作物として完成するアセットは、引き続き人間の専門性と創造的ビジョンによって生み出されるものです。
Maxon は独自の生成 AI モデルを開発していますか?
いいえ。本統合で使用される AI モデルは Tencent Cloud によって開発および運用されています。Maxon の役割は、この機能を Cinema 4D にオプションのワークフロー強化機能として統合することです。
Maxon は顧客の作品やデータを使用して AI モデルを学習させていますか?
いいえ。Maxon は本統合のために独自の生成 AI モデルを学習させておらず、また顧客のコンテンツを AI システムの学習に使用することもありません。AI 機能は Tencent Cloud により、その独自のインフラのもとで提供されます。
これにより Cinema 4D のコア機能は変更されますか?
いいえ。Cinema 4D のコアとなるモデリング、アニメーション、シミュレーション、レンダリングツールに変更はありません。アーティストはこれまでどおりの方法で制作を続けることができます。HY 3D 統合は、個々のワークフローの好みに応じて活用できる追加機能です。
Maxon はクリエイティブ業界における AI に関する懸念にどのように対応していますか?
現在、クリエイティブ業界ではさまざまなワークフローが生まれています。反復的な作業や初期段階の作業を加速させるツールを求めるアーティストもいれば、すべてを自ら行う手法を好むアーティストもいます。私たちの目標は柔軟性と選択肢を提供することであり、制作方法を規定することではありません。本統合は、その哲学を反映したものです。
私たちは、AI がアーティストコミュニティにおいて多面的かつ進化し続けるテーマであることを理解しています。当社のアプローチは、次の 3 つの原則に基づいています:
アーティストが主導権を持つこと。
AI ツールはオプションであること。
AI 支援機能で作成されたコンテンツは、Maxon Capsules ライブラリの Capsules と同様に活用できる。
私たちは、新しい機能を透明性と責任をもって導入するとともに、引き続きコミュニティの声に耳を傾けていきます。
Cinema 4D の価格は上がりますか?
いいえ。ただし、AI 対応ツールについては、クラウドコンピューティングおよび Tencent Cloud のインフラの利用を必要とするため、独自の価格設定が適用される可能性があります。価格体系は、2026 年後半の機能リリース時に発表される予定です。
この新しい AI 搭載機能は、すぐにすべての Cinema 4D ユーザーが利用できますか?
いいえ。本機能は、まず 2026 年後半に iPad 版 Cinema 4D でリリースされ、その後デスクトップ版アプリケーションでも提供される予定です。