Vectorworks連携

Cinema 4Dへ送るコマンドを使えば、Vectorworks®から直接Cinema 4Dへエクスポートできます。Vectorworksファイルが簡単にまとめて、Cinema 4Dにインポートします。ジオメトリ、レイヤー、クラスの構造、カメラ、マテリアル、HDRIの背景、2D平面オブジェクトをネイティブのデータとして取り込めます。Vectorworksファイルのすべての要素を管理できるのでCinema 4Dとの作業はシンプルは直感的です。BIMモデルに対してあらゆる段階でCinema 4Dの強力な機能を取り入れられます。洗練されたフォトリアルなアニメーションから、Sketch and Toonを使った手描きスケッチ風のレンダリングまで幅広いプレゼンテーションに使えるので、クラアントを印象を与えて、コンペを勝ち取ることも可能です。

Vectorworks 2022は、Cinema 4DのCPUベースのフィジカルレンダラーに加え、Maxonの強力なGPUアクセラレーションレンダラーであるRedshiftもサポートされました。互換性のあるGPUを搭載したシステムでVectorworksを実行するユーザーは、Redshiftの妥協のない画質を楽しみながら、大幅なスピードアップの恩恵にあずかれることでしょう。Redshiftは、ライティング、反射、ボリューメトリック効果、カメラ効果、アンチエイリアスなどの機能をサポートしており、ワークフローを高速化し、アーティスティックなビジュアルを実現ができます。シーンの高速プレビューにより、ライティングの確認や画像のパラメータ変更をより迅速に行うことができるため、より迅速に確認と修正が行え、クリエイティブな作業に集中できます。

Cinema 4DのCPUベースのフィジカルレンダラーは、Vectorworksとの組み合わせにおいてもっとも重要な機能です。フォトリアルなイメージを余すことなくレンダリングできます。その名前が示すとおり、このレンダラーは光学特性を物理的にエミュレートしています。この堅牢で機能豊富なレンダリングエンジンは、壮大な画像を生成し、ラジオシティマップにより、内部空間も高速かつ高画質でレンダリングすることが可能です。

多くの建築物は、実際の現場に建てられるとどのように見えるか確認の必要があります。Cinema 4Dのカメラマッチシステムなら簡単に確認できます。実際の写真から画角やパース、消失点を割り出し、バーチャルオブジェクトを正確に配置できます。HDR画像をシーンにライティングとして影響を与えることもできます。これらの機能により、写真とバーチャルオブジェクトをリアルに合成できます。

HDRIを使わずにライティングする場合は、Cinema 4Dのツールを使えば、6種類のライトを組み合わせることで、様々なシチュエーションの演出して、すばらしいレンダリングが可能です。

オブジェクトの見栄えを良くレンダリングするにはマテリアルが重要です。リアルにするにはサーフェイスに正しいマテリアルを設定しなければなりません。Cinema 4Dのマテリアルシステムは、Vectorworksのプロジェクトをフォトリアルに仕上げるのに最適です。レンガや木目などプロシージャルシェーダを使うことで、より正確にリアルに仕上げることができます。テクスチャの適用範囲も指定するツールも用意されています。また、レイヤシェーダを使えば、シェーダやテクスチャをPhotoshopのレイヤーのように組み合わせることで、複雑な材質を作ることができるので、レイヤの合成方式などを組み合わせることで無数のマテリアルが作成できます。

Cinema 4Dには、法線と変位チャンネルが提供されています。Vectorworksは凸凹の表現にはバンプマップを使っていますが、Cinema 4Dの法線マップはバンプマップよりもより正確に凹凸を表現できます。バンプマップは見る角度によって凹凸が見えなくなりますが、法線マップならどの角度から見ても凹凸を正しく見せることができます。

法線マップは、サーフェイスの凹凸を擬似的に見せているだけですが、変位マップは実際にサーフェイスを変形させます。ただし、ビューポート上では変形させずに、マップの濃淡を使ってレンダリング時に変形させるので、実際にモデリングをするひつようはありません。

建築モデルに現実のオブジェクトを配置することにより、構造やランドスケープにリアリズムを与えます。Cinema 4Dには、植物や樹木、人物などの豊富な素材集が同梱されています。インテリアのレンダリングなら、なにもない部屋に家具を置くことで生活感を生み出せます。エクステリアなら外構用の添景素材や樹木を置くことですばやく簡単に庭園をレンダリングできます。

Cinema 4Dのオブジェクトライブラリは、アプリケーションのコンテンツブラウザ内にあります。使い方も簡単で、シーンにドラッグ&ドロップするだけです。その種類も豊富で、ランドスケープからインテリア、道路、街などあらゆる環境に使えるもので、植物や家具、人物、乗物、ビル、テクスチャなどがすぐに使えるものが多数用意されています。また、ライティング設定やバーチャルスタジオなどもあり、既存のシーンを改善したり、素材を組み合わせて新しいシーンの構築もできます。

Cinema 4Dのもうひとつのメリットは強力なモデリング機能です。屈曲やツイストなどのデフォーマ機能もモデリング使えます。Vectorworksのオブジェクトに対してCinema 4Dのツールを使い、波打った屋根やファサードなど自由な形状が作成できます。

VectorworksとCinema 4Dの連携により、建築モデルに対してリアリティあふれるレンダリングが可能になります。