Allplanとの連携

Allplanは、有名な3D建築アプリケーションの一つです。新しいバージョンがリリースされるたびにユーザーフレンドリーで強力なソフトウェアになっています。

日々の作業で使う汎用的な機能をAllplanは、ユーザーに対して提供しています。Cinema 4Dは、Allplanがサポートしていない幅広い機能をもっており、双方のアプリケーションをシームレスに連携して使うことができます。

Allplanユーザーにとって、Cinema 4Dのレンダリング、マテリアルデザイン、シーンの構築、カメラマッチ、モデリング機能は魅力的です。特にCinema 4Dのマテリアルとレンダリングは、Allplanを補助します。

AllplanはネイティブのCinema 4Dファイルを書き出しできるので、簡単に個別のオブジェクトを書きだしたり、レンダリング用にプロジェクト全体をCinema 4Dに書き出すことができます。Cinema 4Dの高機能なマテリアルとサーフェイスをデザインする機能はオブジェクトにフォトリアルな質感を与え、すばらしいレンダリング結果が得られます。精巧で使いやすいマテリアルシステムにより、リアルなレンガや木目が簡単につくれます。またマテリアルシステムにはレイヤーがあり、Photoshopのような感覚で質感を設定できます。

Cinema 4Dでは、変位マップや法線マップも使えます。法線チャンネルは、画像やシェーダを使って凸凹したサーフェイスをシミュレートするもので、変位チャンネルはレンダリング時に実際にサーフェイスに凹凸を与えます。これにより、より細かいディテールを持ったサーフェイスにできます。

Cinema 4DでレンダリングしたいAllplanプロジェクトが、屋外であれ屋内であれ、「どのようにしたら生き生きとシーンにできるか」という疑問が残ります。Cinema 4Dには、そのためのソリューションも用意されています。包括的なアセットブラウザは、植物、建物、家具、家庭用品、人など、日常生活のあらゆる側面からオブジェクトをダウンロードしてシーンで使用できます。また、Cinema 4DにインポートされたAllplanのオブジェクトに素早くテクスチャを適用するためのマテリアルライブラリも含まれています。

AllplanとCinema 4Dのシームレスな連携と、Allplanを補完する包括的なCinema 4Dの機能は、傑出した結果を得るための完璧な組み合わせです。

Cinema 4Dの機能の中で、Allplanを補助するものとして、モデリング機能があります。有機的な形状であれば、より簡単にモデリングできます。

Allplanにもモデリング機能はありますが、Cinema 4Dのものは次元の違う強力なツールです。サブディビジョンサーフェイスモデリング、デフォーマ、複雑な形状もすばやくモデリングできるツールが多数揃っています。Allplanは、Cinema 4Dファイルをデフォルトでサポートしているので、簡単にAllplanに取り込めます。

通常のインポート機能に加えて、AllplanではCinema 4Dモデルの特別機能があり、Allplanレイヤーオブジェクトを新しいCinema 4D形状として適応させることができます。たとえば、屋根をAllplanで作成して、それをCinema 4Dで変更して、修正したオブジェクトをAllplanに読み込み直すことも可能です。

Cinema 4Dには、現実の光を非常に正確に再現するフィジカルレンダーが搭載されています。グローバルイルミネーション機能と組み合わせることで、フォトリアルでクリアな画像やフリッカーフリーのアニメーションを制作できます。そうしたシーンも、簡単で高速にレンダリング可能です。配光データを使ったIESライトもCinema 4Dで使えるので、これまで以上にリアルなレンダリング結果が得られます。

すべてを3Dで作る必要はありません。Cinema 4Dにはカメラマッチ機能があり、写真にバーチャルオブジェクトを簡単に配置できます。ジオメトリを取り込んだ画像のパースや画角に合わせることができるので、リアルに作成した完成プロジェクトを、実際の現場の風景に合わせられます。

Cinema 4Dのフィジカルスカイ機能は、本物のHDRI環境照明を作成できます。あとは、AllplanのオブジェクトをCinema 4Dに取り込んで、テクスチャを適用して写真を背景にすれば、モデルデータを実際の風景に自然に溶け込ませることができます。

インテリアのシーンもCinema 4DのIESライトとグローバルイルミネーション(GI)を使えば、スピーディにフォトリアルにレンダリングできます。