想像と3Dのギャップを埋める image

想像と3Dのギャップを埋める Thomas Dubois氏は建築家ですが、友人とストーリーを制作するのも好きで、イラストに対するインスピレーションに使っています。まさに、The Ark(方舟)がどのように作られたか、ここに秘密があります。

建築家、グラフィックデザイナー、それとも作家? Thomas Dubois氏の職業は、その時の実績によって決まります。事実、建築だけが彼の仕事というわけではありません。彼が建築家と呼ばれているにもかからず、Thomas氏の兄弟のAlexandre氏と彼の友人であるPablo Garcia氏とのストーリー作りにも魅力的に感じています。彼らがブレインストーミングでストーリーを言葉にして紙に描き上げていくのもそのひとつです。Thomas氏は、ビジュアルの空想家になりたいわけではありません。なので、イラストには彼らとのインスピレーションは使いません。イラスト制作にCinema 4DとPhotoshopを使っています。

ストーリーの一般的なテーマは、海面上昇により居住エリアが変わってしまった地球です。コンセプトとしては、こうした出来事は、居住エリアが新しく、より効果的で印象的に「The Ark(弓状)」の形状を使えます。石でできた自然の弓状の岩に吊り下げされた構造のアイデアは、狭いながらも多くの人が生活し、働くことができます。Thomas氏はまずは、ローポリゴンで弓状の岩をCinema 4Dでモデリングし、それからUV座標を設定しました。

それから、Cinema 4Dでノイズと歪みの設定で変位マップを作成。それをVRayを使ってレンダリングして、印象的な弓状の岩を作成しました。次に、ツバメの巣のような岩に引っかかった構造もCinema 4Dで作成。Cinema 4DのMoGraphを使い、複製と配置を行いました。

「全体として『The Ark』は、それほど複雑なシーンではありません。ひとつだけ問題だったのは、シーンを連弾リングするときだけでした。非常に高い解像度でレンダリング擦る必要があったので、初回のテストでは途方も無いレンダリング時間がかかりました。特に弓状の岩は、高解像度の変位マップで押し出すためレンダリング時間が非常に掛かりました。そのため、岩と住居構造とは別にレンダリングをして、それらをPhotoshopで合成して調整を行いました」(Thomas氏談)その出来の良さは出来上がった作品を見れば一目瞭然です。彼は、さらにCinema 4Dを使ってSFバージョンのイメージも作成しました。

Thomas Dubois氏の仕事を見れば、なぜ彼が行う講義やシンポジウムのチケットがすぐに売れ切れるのか分かるはずです。


Thomas Dubois' website:
www.thomas-dubois.com