
VAIO Z CANVASの魅力をCINEMA 4Dで制作 クリエイターを魅了するVAIO Z Canvasを活用した実写×CGアニメーション作品のCGパート制作にCinema 4Dが使用されました。
「VAIO Z Canvas」は、A4サイズでありながら液晶タブレット機能とプロのデスク環境を備えたタブレットPCとして、今クリエイターの話題になっています。クリエイターをデスクから解放してくれるVAIO Z Canvasの世界観を表現するために、株式会社スティーブンスティーブン 取締役 石井朋彦氏のプロデュースで制作されました。東京中を移動するタイムラプスを使った実写映像とPCスペックを解説するCGパートで構成されているこの映像は、現在YouTubeや店頭、イベントなど様々な場所で上映されています。
CGパートは株式会社リールビジョン 代表 山口正憲氏が担当。Cinema 4DやAfter Effectsを駆使して制作されました。同社は、大手ポスプロ出身の山口氏が独立して作った会社で、実写の合成+VFXから素材作りまでトータルに行っています。基本的には個人ベースで仕事をされていますが、今回のようにプロジェクトに応じて周りにいるクリエイターと一緒にチームを組むこともあるそうです。
VAIO Z Canvasの内部構造やスペックを表現するCGパートは、準備段階から含めて約1ヶ月半かかったそうですが、平行していたプロジェクトもあり、実際集中して動いたのは1ヶ月ほど。今回はこの制作について山口氏に話をお伺いしました。
ーーどのようなワークフローで制作されたのでしょうか?
あらかじめ決まっていた音楽をベースに、どういう情報を入れるかの尺割りとキービジュアルを作成して、早い段階でクライアントさんに映像のテイストや世界観をチェックしていただいてから作業に入りました。
VAIOさんからCADのデータをもらい、それをaspic-worksの阿部司さんの方で、モデルデータを間引いたり、グループ化して整理したり、レタッチが必要なところはポリゴンベースの修正をしてもらっています。テクスチャや質感の設定も阿部さんにお願いしました。そのデータをもとに私がアニメーションを作成しました。レンダリングは、Sketch and Toonと普通のシェーディングのレンダリングを組み合わせています。
UIのアニメーションは、佐藤隆之さんにお願いしました。打ち合わせで方向性を決めて、ある程度お任せして作っていただいたプリレンダーの素材を受け取って、私がAfter Effectsで合成して、エフェクトを掛けています。
ーーパーツが非常に多いですが、アニメーションはどのように作成されましたか?
アニメーションは、すべてキーフレームで付けています。最初は、MoGraphでランダムに動かそうと思いましたが、一枚の絵としてみた時のデザインもあるので、ムービーの流れの中で、見せたいパーツの位置を決めて、他のパーツは自由に動かしていました。あまりランダムに動かすと、カメラワークの途中でオブジェクトがかぶってきたりするので、自分で位置を決めたほうがいいと思って全部手付けしています。
カメラワークは、最初にメインのパーツ以外をバラバラにしてみて、そこからどういうカメラワークがかっこいいか試行錯誤しました。ある程度見せたいアングルのところにカメラを置いてから、カメラモーフタグを使って自動的にキーをつなげています。

ーー苦労した点はありますか?
結構スケジュールがタイトでしたので、3Dのウェイトが大きくなると間に合わないので、どこまで3Dでするか割り振りに悩みながらやりました。GIなどを使っていると間に合わないと思ったので、ある程度シンプルなライティングとレンダリング設定をして、必要なところに時間を掛けました。抑えられるところはどんどん間引いて、最終的なルックやエフェクトでボリュームアップしました。
ーー今回のCGの制作にVAIO Z Canvasは使われましたか?
作業はメインのPCでやっていましたが、自宅でアニメーションをもう少し詰めたい時やレンダリングでVAIO Z Canvasを使いましたが、スピードに関しては問題ありませんでした。ただ、画面は綺麗ですが、CGソフトの場合細かいボタンが多いので、あのノートサイズだとアイコンが少し小さかったです。4kモニターに出力できるので、外部モニターを繋がればどこでも問題なく作業できると思います。
ーー以前、別の3Dソフトを使っていたそうですが、乗り換えたきっかけは?
基本的にAfter Effectsをコンポジットに使っているんですが、AEで3Dを使えるようになるプラグインのElement 3Dが出てきて、Ae上でここまで3Dができるというのが衝撃的だったところに、After EffectsにCinema 4D Liteが統合された流れがありました。モーショングラフィックスに対して、今後連携が進んで行くと思ったのと、自分が受けている仕事にはCinema 4Dがマッチしていると思ったので、去年から移行を始めました。
ーーありがとうございました。
VAIO Z Canvas プロダクトページ
http://vaio.com/products/z_canvas/
VAIO Z Canvasを活用した実写×CGアニメーション作品
https://www.youtube.com/watch?v=FpfZBOT_03s
Live-action film director Shoichi DAVID Haruyama
Director of Photography Takuji Takemoto
CG director / Digital Artist Masanori Yamaguchi : REELVISION Inc.
UI Motion Graphics Artist Takayuki Sato
Modeling and Texture Tsukasa Abe : aspic-works
Composer Hidehiro Kawai
Producer Tomohiko Ishii
Planning / Production STEVE N’ STEVEN Inc.
株式会社 リールビジョン



