医学CGアニメーションでのシェア拡大

Cinema 4D、ePMV、After Effectsを使って、難しいことをわかりやすくするCosmocyte



細胞有糸分裂のことは、たぶん小学校で習いましたね。細胞分裂がどういうものか、ぼんやり思い出せたとしても、そのプロセスが見事なもので美しいと言えるほどだ、と思ったことはおそらくないでしょう。でも、医学的・科学的ビジュアライゼーションの世界に一歩踏み入ると、細胞分裂のプロセスが突如、芸術に変わります。

メリーランド州に拠点を置くCosmocyteは、2005年から驚くほど生き生きした正確な医学的・科学的アニメーションとイラストレーションを制作してきました。MAXON Cinema 4DAdobe After Effectsを使って、彼らはほとんどの仕事をScience誌やスタンフォード大学医学部などの学術関係のクライアントや学術関係以外のクライアントのためのものでした。

大手の医学系アニメーション会社の多くが 3ds MaxMayaを使っていることは知っているけれど、僕たちはCinema 4Dが気に入っている。フレキシブルで習得が容易だからね。さまざまな企業もその方向に進んでいるよ。」と、Cosmocyteの創設者でクリエイティブ・ディレクターのCameron Slaydenは言います。 

ここ数年、ビジネスも順調に伸びており、今やCinema 4Dを使える熟練科学イラストレーターやアニメーターを見つけることがCosmocyteにとっての最優先事項となっています。その手助けをするために、Slayden は、昨年、科学系ビジュアライゼーションのスペシャリストがこのソフトウェアの使い方を学べるように、無料のオンサイト・トレーニング・プログラムをスタートしました。

ここで成績の良い人は、契約者として雇ってもらえます。「僕たちは一番最初のアニメーションからMoGraphを使っていた。すぐれた生物学的ビジュアライゼーションをするには、それを意のままに操れないといけないから。」と、Slaydenは説明します。「あれこれいじり回すのが好きな人が目立つね。」と彼は言います。 

3DアーティストでありMayaの熟練ユーザーであり、生物学の修士号を持つVuk Nikolicは、初めから「輝かしい」作品を生み出しました。「Vukには医学的アニメーションに対する生まれながらの本能があって、僕たちのCinema 4Dトレーニング・シリーズを通じてごく短期間にバリバリ仕事をこなすようになった。」とSlaydenは言い、Cinema 4DFresnel、サブサーフェス・スキャタリングおよびディスプレイスメントを使用したNikolicの細胞有糸分裂アニメーションを挙げました。「テクスチャの透明性チャンネルでスペクトラル・シェーダーを使って、核膜の興味深い透明性を実験的に作ったんだ。」と、Nikolicは回想します。

Cinema 4Dトレーニングの終了後、Slaydenは、NikolicCosmocyteの仲間に引き入れて独自のコンテンツを作成しました。彼らは協力して、とくに「癌とは何か?」とか「DNAとは何か?」といった多様なトピックに関する一連の教育的アニメーションを制作しました。「これらはYouTubeで一般の人にも無料で利用できる高度な没入型教育モジュールになると、僕たちは考えているんだ。」と、Slaydenは語ります。

癌の複雑さを理解するにはDNAの基本知識が役立つので、Slaydenはまず、考えられる限り「もっとも面倒なもの」を作るよう、Nikolicに依頼しました。それはRNA (リボ核酸)を介して遺伝子から蛋白質を作る際に関わってくる3D DNA翻訳です。「このプロセスは、複製開始、伸長、終結の3段階に分かれるんだ。Nikolicは説明します。彼の以前のクライアントには、National Geographic History Channelも含まれています。 

最大の難題は、Cinema 4Dで分子を構築してアニメ化することでした。彼は、この骨の折れる仕事ができたのはPython Molecular Viewer (ePMV) に埋め込まれたオープンソースのプラグインのおかげだと考えています。Slaydenの友人であり、年に一度のNational Science Foundation Medical Visualization Challengeにしばしば寄稿するGraham Johnsonが作成した ePMVのおかげで、ユーザーは3D アニメーション・アプリケーション内で分子モデリング・ソフトウェアを作動させることができるのです。

ePMVを使って、Nikolicはアニメショーン化してライティングする前に、分子全体をCinema 4Dに入れることができました。「僕は500万個のポリゴンを含む1個のファイルをさまざまなレイヤーに入れてプロキシを作り、アニメーション化し、インターフェースを通じて動かさなければならなかったよ。」と彼は回想します。 

CGSocietyComocyteでノーカットのフィーチャーをお読みください
www.cgsociety.org/index.php/CGSFeatures/CGSFeatureSpecial/cosmocyte

Vuk Nikolic のウェブサイト:
http://vuk3d.com

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