Cinema 4Dという名のパワーアップツール

Aixsponzaは、これまで数多くのすばらしいアニメーションを手がけてきたが、今回はじめてゲームのトレーラーを制作。Dreadnoughtは、彼らの新しいジャンルへの良いスタートとなった。



2015年に発売予定ゲームであるDreadnoughtは、ベルリンをベースにするドイツのゲーム会社YAGER Development GmbHが開発しています。多くのアクションゲームと同じようにDreadnoughtも、プレーヤーを惹きつけるシネマティックによるイントロを提供。このイントロは、顧客を製品に引きつけるためのディザーでもあります。

このゲームは、地球のそばで宇宙戦闘機が戦うもので、プレーヤーは高速な戦闘機か、戦艦、恐れ知らずのドレッドノートを選びます。このイントロでは、ゲームのストーリーラインの印象を顧客に知ってもらうものです。

プロジェクト完了までに、スーパーバイザーであるManuel Casasolaのアーティストチームに与えられた時間は、4週間しかありませんでした。ゲームの舞台は未来の地球。多くの海や崖など複雑な背景を作成が必要でした。日中の澄んだ大気のシーンということもあり、膨大な背景を作成しなければなりませんでした。地形は、World Machineというソフトを使い、様々解像度で書き出し、Cinema 4Dに取り込みました。

「戦闘機は、7テラバイトのメモリを消費する地形のジオメトリとテクスチャの上を飛びます。この量のデータはハイエンドなコンピュータを使っても、ギリギリハンドリングできるかどうかというところでした。そこで、Pythonツールを使ってパーツごとにLOD(詳細レベル)を行い、これらを統合するツールを開発しました。これにより、前景ではハイポリのジオメトリを使い、中景では中解像度のポリゴンに4kテクスチャを使い、遠景では低解像度のテクスチャを使うようにしました。最終的な仕上げでは、前景のジオメトリにはCinema 4Dで変位も追加しています」(Fuat Yüksel氏談)

戦闘機のモデリングでもチャレンジしたことがあります。通常の戦闘機のモデルの他に、ドレッドノートに突っ込まれ爆発する特別なバージョンも必要でした。基本のモデルは、クライアントからZBrushによるハイレゾモデルが提供されたため、それをCinema 4Dでリトポリジーを行っていました。「リトポロジーには、この作業に最適なCinema 4D R16の新しいポリゴンペンを使いました。作成したローポリモデルに対して、ボロノイ分割を行っています。モデルの分解(破壊)には、Thinking ParticlesとGeotoolsを使い、ボロノイ分割した各パーツを保存しました。各パーツはBulletエンジンをベースにしたCinema 4Dのリジッドボディダイナミクスでシミュレーションでしています」(Fuat Yüksel氏談)

このカットを作業中、Fuat氏はビューポートで「破壊方向」をコントロールする特別なプロセスを開発しました。「破片とパーツの破壊の分散を完全にコントロールするために、ヘアとThininkg Particlesの機能をXPressで使いました。ヘアのガイドの絶対位置を出力して、Thinking Particlesでその位置データを使ったのです。これにより、位置と方向を正確に設定でき、いろいろな属性を追加できました。そして、ヘア選択ツールを使うことで、いつでも削除可能です。Thinking Particles (TPDraw)を使って、動的ではなく非破壊でビューポートでの影響を制限することができました。こうした『プロシージャル』によるノードベースのプロセスにより、ビューポートでリアルタイムで作業が行えました。」

爆発そのものは、一連の流体シミュレーションをTurbulecneFDとKrakatoaで作成しました。Thinking Particlesはパーティクルは、TurbulenceFDで使う爆発のエミッタとして生成されました。レンダリングは、TFDのレンダラーが使用されています。「Dreadnoughtsの前方のハイパースペースの渦は、Simon氏の手によりTDGとKrakatoaを使って作成されました。」

複雑なプロジェクトと厳しい納期にも関わらず、全てのスムーズに行え、大きな問題も発生しませんでした。「プロジェクト全体を通して、厳しい〆切の中大きな問題に直面することなく、作業が完了できたのは驚くべきことです。我々のチームは、豊富な経験を持つプロフェッショナルで、準備を怠ることなく、ツールの使い方を熟知していました。厳しいスケジュールのため、残業を行う必要がありました。最終的には、Cinema 4Dとプロフェッショナルで建設的なクライアントのおかげで、我々はプロジェクトを完遂でき、クライアントにも満足していただけました。」(Fuat氏談)

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