CINEMA 4Dのラジオシティをフルに駆使して、大手企業のTV-CMなどを多数作成
ワウ株式会社は、仙台と銀座にオフィスを構え、TV-CM制作やCG制作、プロダクション業務を行っている会社です。設立6年とまだ若い会社ですが、全日本CM放送連盟のACC賞を受賞するなど実力派のプロダクション。手がけた作品も、メナードやCASIO G-SHOCK、NTT COMWAREなど、一度は見たことがある作品ばかりです。
![]() 背景はCINEMA 4Dをのラジオシティを使用
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- ブリヂストン ジュネーブモーターショー出展用映像 ラボシーン(2003)
- メナード リップスピン篇(2002)
- CASIO G-SHOCK 商品カット(2002)
- NTT COMWARE(2002)
- アース製薬 アースレッド(2001)
- WOW DEMO REEL 「CAPTAIN COOKING」(2001)
CINEMA 4Dを使用する理由...
「仕事は、CMがメインです。番組タイトルやIDなど、TV関係の仕事も制作しています。それ以外だと、イベントやプレゼン用の映像やミュージッククリップの素材なども制作しています。
CINEMA 4Dを導入したキッカケは、当時3DStudioMAX、LightWave、CINEMA 4Dのどれを導入しようか検討したときに、まだ荒削りだったCINEMA 4Dに将来性を感じたからです。CINEMA 4Dは構造が一貫しているように思えたからです。こう操作したら、こうなるかな?という予想が裏切られないインターフェイスだと感じました。
たとえば、オブジェクトマネージャは、データが把握しやすく、複雑なプロジェクトでも比較的スムーズに作業を進められる。階層を利用しているため、デフォーマーやインスタンスのON・OFFが容易。
ドキュメントを複数開いてコピー・ペースト出来るのも、まるでイラストレーターを使う感覚で3Dデータを扱えるので、便利ですね。」
ラジオシティを使ったアニメーション...
一番の魅力は、やはりレンダリングとのこと。一定のクオリティ以上のものを求めると、ガクンとスピードが落ちるソフトが多いなかで、CINEMA 4Dはそういったことはないと言います。また、ワウでCINEMA 4Dが本格導入されたのは、ラジオシティが搭載されたXL7からでした。
「2001年に制作したオリジナルデモリールの『Captain Cooking』は、CINEMA 4Dのラジオシティを初めて本格的に導入した作品です。それまでは実用度に疑問があったラジオシティを、CMなどにも導入するきっかけになりました。
ラジオシティを使う場合、CINEMA 4Dで背景を制作して、レンダリング結果をテクスチャにBakeして出力。MAXでアニメーションというパターンが多いです。あとは、MAXで作ったカメラをCINEMA 4Dにもち込むことも多いですね。アースレッドなどはCINEMA 4Dにカメラを持ち込みました。
レンダリングが高速なため、気軽にレイトレーシングを使うことが出来るので、実際の撮影のようにレフ板を置いたり、間接照明を利用した絵づくりができるようになりました。ですから、写真のライティングの本を参考にすることも多々あります。」
基本的にMAX。R8からはCinema4Dでいける
現状は、maxとの併用が多く、CINEMA 4Dはまだまだ部分的。しかし、R8からは、CINEMA 4Dでもいけそうだと感じているとのこと。
「アニメーションがかなり良くなりましたね。それまでは正直、仕事で使う気にはなれませんでしたが、これからはアニメーションもCINEMA 4Dで、ということが出来ると思います。相当データが重くなっても、それなりのレスポンスで作業できるのがいいですね。オブジェクトマネージャで表示・非表示も簡単なので、効率がいいですね。あとは、AfterEffectsと連携できるので、CINEMA 4Dで作成したものに、ムービーや静止画を立体的に合成する際に重宝しています。基本的にMAXですが、R8からはCINEMA 4Dでいけると思っています。
でもまだ、TimeLineとF-Curveなどの関係が洗練されていない印象です。」
これからのCINEMA 4Dに望むこと
R8になって、ずいぶん進化しているが、まだまだこれでは足らない部分も感じている、と。
「要望はいろいろありますが、まずは、他のソフトとのデータのやり取り。特にカメラアニメーションの受け渡しや、テクスチャ込みでのオブジェクトのやり取りがもっとスムーズにいけばと思います。
それと、ラジオシティのアニメーション。現在も出来ることは出来ますが、制約が多すぎます。簡単な布オブジェクトもほしいです。現状のダイナミクスほど機能がなくてもいいので、速くて手軽なクロスシミュレーションがあるといいですね。ほかには、マットシャドウオブジェクト(影だけ受けるマテリアル)、セルレンダーです。
R8で複雑化してしまったような気がするので、シンプルで奥が深いソフトのまま進化してほしいですね。使えない機能をどんどん足して肥大化するのだけは避けてほしいです。とくにMoccaやThinking Particlesは有用な機能であるにも関わらず、使用サンプルの少なさや、特殊なルールの仕様上、なかなか手が出せないのが現状だと思います。」
これからのワウ
「分野にはこだわらずに、いろいろな表現に挑戦できればと思っています。そのなかでも特に力を入れているのが、自社のデモリールです。日頃からやってみたかったアイデアを皆で出し合って、定期的にオリジナルの作品を作っています。今年は3本作れればと思っています。これは新しい表現へのチャレンジであると同時に、自分達は何がしたいのかという自己確認にもつながっています。」
ワウのサイトでは、実際に制作された映像を見ることができるので、ぜひ訪れてみてください。
プロフィール:
ワウ株式会社
http://www.w0w.co.jp/
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