2010年04月22日

大伸社:CINEMA 4Dを導入して、撮影にかかるコスト削減と納期短縮の実現。

CINEMA 4Dを導入して、撮影にかかるコスト削減と納期短縮の実現。そして、同時に新しい表現ツールとして活躍。

株式会社大伸社は、カタログなどの紙媒体をはじめ、Webサイト、映像、店舗/空間など多岐にわたる。様々な販売促進につながる『デザイン』を提供している会社だ。

その中でも、カタログの製品写真は、クライアントのビジネスに直結するだけに、高いクオリティが要求される。

株式会社 大伸社
http://www.daishinsha.co.jp/

フォトデザインCG・アートディレクター/フォトレタッチャー
堀江 雅也 氏

フォトデザインCGディレクター/フォトコーディネーター
池谷 匡 氏


【写真撮影の制限から解放してくれる3DCG

「今回紹介する事例は、タイヤメーカー様の海外向けパンフレットのイメージビジュアルです。このパンフレット制作の前にA1ポスターの制作がありました。その流れからこのパンフレットのビジュアルイメージの依頼をいただきました。私の役目は、制作とクライアントの間に入ってのパイプ役でした。」と池谷氏。

今回のビジュアルはCINEMA4Dで創られている。一見、写真撮影のように見えるこのビジュアルはすべて3DCGである。撮影ではなく3DCGで制作した理由とは何なのだろう。

「理由は2つあります。 ビジュアルは決められた納期とコストの中で制作する必要があります。」「これをロケ撮影で行った場合、スケジュールの管理が難しくなります。ロケ地の選定、天候など、限られたスケジュールの中でビジュアルを作成するには、いくつかの撮影条件の問題をクリアにする必要がありました。

もうひとつは、実際に撮影を行うより非常にスムーズに作業が出来ることです。例えばカメラアングルなど、走行している車にカメラを合わせることは時間と技術、それに関わるスタッフが必要なのです。」

そう語るのは、2005年から3DCGの広告ビジュアルへの利用研究を進め、2008年に広告ビジュアルへの本格導入、納期短縮とコスト削減を実現してきた、CGチームの堀江氏。

建築、住宅設備機器の撮影が、3DCG化に進んでいるという。

堀江氏「セット施工やスタジオ代などのコストが、3DCG化によって抑える事も可能です。

3DCGへの期待感
池谷氏「3DCGに対して興味や期待を持たれているクライアントも多いのですが、同時に実際の撮影に比べ、3DCGのクオリティに対して不安感を持たれていたのも事実です。

今回のビジュアルでは、疾走感を感じさせる事がテーマでした。それを実現させる重要な要素の一つがタイヤの回転です。自然でリアルな回転の表現が求められました。そこで、回転の表現をレタッチではなく、モーションブラーを掛けたイメージで提案しました。」

今回の仕上がりにはクライアントも非常に満足しているという。

3DCGのメリット
堀江氏「撮影に制限がある空間イメージをもとめられても、3DCGであれば気にする事なく、様々な表現が可能になります。壁がある空間でも壁を通して室内を表現できますからね。」

「セット撮影の場合、撮影後に変更があると、もう一度撮影する事になりますが、CGなら空間をデータ化してある為、パーツや素材の変更、家具の移動などに柔軟に対応できます。」

「ライティングなども自由に設定できる為、夜のシーンから昼のシーンまで幅広く表現できます。」

堀江氏「今でこそ、フォトリアルな表現を実現しているものの、導入当初は社内でのCGに対する認知を変えていく必要があったんです。

当時はクライアントもそうでしたが、何より社内の人間から『使えるのか?』と懐疑的でしたね。

それでも小物から徐々に使用して、2年前からメインビジュアルに使えるようになりました。

今回、レンダリングはV-Rayを使用しています。V-Rayは3年前から研究を始めました。当時は他のソフトで対応するしかなかったのですが、今ではCINEMA4D+V-Rayで一環して作業しています。もちろん、最終の仕上げまでCINEMA4Dで行っている訳でなく、空気感などの表現についてはレタッチで仕上げています。」

堀江氏は3年前に、これから将来、レンダリング技術に特化した外部レンダラーを習得する事が表現品質の鍵になると考え、様々なレンダラーを研究したそうだ。そして、スピードやクオリティの面でV-Rayに行きついたと語った。

堀江氏「今では、写真よりも良いと言われるクライアントさんもいます。写真ようにキレイに見える、写真だと潰れてしまう細かい模様が、ハッキリと表現できるという点が評価されています。」

【安定した、使いやすいアプリケーション。
さまざま3DCGソフトが販売されている中、なぜ『CINEMA 4D』を導入し、使い続けているのか。

堀江氏「まず初めに導入した理由ですが、『ray tracing』が他と比べて圧倒的に早く、綺麗だったということです。当時は制作物においてラジオシティ(グローバルイルミネーション)がまだ一般的ではなかったので、レイトレーシングのスピードが重要でした。

そして安定性。納期の厳しいクライアントにたいして、『CINEMA 4D』の安定性は非常に信頼をおいています。さらにインターフェースの使いやすさもあげられます。直感的に作業でき、使いやすいオブジェクトツールで思い描いていた形に素早く到達できます。

  • 導入目的
    撮影では難しい表現を可能にする為セット施工の3DCG化新しい表現ツールとして
  • 導入ポイント
    使い易いインターフェース信頼のおける安定性綺麗なray tracing
  • 導入効果
    撮影にかかるコストの圧縮安定性がもたらす生産性の向上新しいビジュアル表現