「鵜飼(Night Fishing with Cormorants)」が、広島国際アニメーションフェスティバルのコンペティション作品に

17世紀の日本の屏風絵に着想を得たBetsy Kopmarさんのショートフィルム。

Betsy Kopmarさんのショートフィルム「鵜飼(Night Fishing with Cormorants)」は、狩野探幽の屏風絵と、吉村昭の小説「破船」に着想を得た作品です。長年日本画のファンであるKopmarさんは、彼女の抽象 的な映像は、彼女にとって「とても特別」なもので、「単なる自然主義的な物語ではない」と言っています。「このアニメーションは、とてもゆるやかで抽象的な瞑想であり、鳥、魚、そして漁師への尊敬の念を表した作品です」

伝 統的な画家であり、長年エメリービル、カリフォルニア州のExpression College for Digital Artsで3Dアーティストとアドビのインストラクターでした。Kopmarさんは、自主制作としてこの映像を作成の際、MAXONのCINEMA 4Dを使用しました。そして、彼女はこの8月に行われる第13回広島国際アニメーションフェスティバルで、コンペティション作品として選ばれました。(作 品はコチラを参照:http://vimeo.com/5860434

最 近では、SIGGRAPH アニメーションフェスティバル 2009、今年のブリュッセル・アニメーション・フェスティバル、メルボルン国際アニメーション・フェスティバル、9月開催のロンドン国際アニメーショ ン・フェスティバルといった他の多くの著名な映画祭で上映されています。

伝統的な絵画によるフリーフォームのスタイルをAfter Effectsと融合させた彼女が、6年前からCINEMA 4Dで同じように融合していったのは、自然な流れでした。Kopmarさんは、次のように語っています。「CINEMA 4Dを起動してすぐ普通のモデリングの手法は、私には合わないことがすぐに分かりました。私は、CINEMA 4DのCappuccinoツールをスケッチに使いました。オブジェクトをつかんで描くだけでリアルタイムにキーフレーム(アニメーションパス)を作って くれるからです。」彼女は、XPressoの設定を使うことで、「DJのスクラッチのように望みどおりにできます。」と言っています。

彼女のいくつかの手法を、After EffectsからCINEMA 4Dでの作業に持って行くには、少し学ぶ必要がありました。Kopmarさんは、「でも、最初の1ヶ月で正しいやり方を見つけることができました。CINEMA 4Dでいくつかの感情表現するために、強力な感情表現ができるツールを見渡すことで悩みを解決できました。」
彼女の映像は、ある種「凝縮されたエネルギーのような感覚」を 与えてくれます。中でクラシカルなインクによる描画がありますが、Kopmarさんは、自分自身のアニメーションの作成においてCINEMA 4Dでは、5つの立方体しか使わないと決めています。彼女は、形状から乱れと静けさが合成された欠片が流れ出る動きの振り付けを行ないました。

この映像は、Module 8というVJソフトでレンダリングされています。というのも、リアルタイムで作業ができるからです。彼女は作業中は常に音楽に耳を傾けながら行ない、CINEMA 4DやVJでは音の同期はとっていません。「私 が何作るときは、音は自分の中だけにとどめています。」音楽と映像が組み合わさっているようだとと彼女は説明します。BGMは、Headroom Projectによる「Winter Skies」ですが、映像が完成に近づくまで音楽は決まっていませんでした。「音楽が映像の一部にあるかのようにぴったりだったのには驚きました。」