CINEMA 4Dを、CGを作るツールとしてだけでなく、光(照明)や色を学べる、考えるツールとして使う 駒沢女子大学 映像コミュニケーション学科
手法や技術ではなく、情報デザインを体系的に学ぶ
駒沢女子大学の映像コミュニケーション学科では、グラフィックデザインから映像制作まで、視覚的な表現に関わるものをアートとテクノロジーの両面から総合的に教育している。その中で、3Dを学ぶツールとしてCINEMA 4Dが採用されています。
駒沢女子大学は、手法や技術を深く学ぶのではなく、情報デザインを体系的に学べるプログラムになっているのが特徴です。映像コミュニケーション学科では、デザイナーやアニメーターとして就職する学生もいますが、出版や映像等の企画者として必要な知識を身に付けてもらうのが目的となっています。
「Adobe PhotoshopやAdobe Illustratorを使ったグラフィックデザインやFlashでアニメーションを授業を行っていますが、 当初は、 3Dの授業はなく、授業の終了後などに、希望の学生に対してワークショップとして行っていました。その後、映像などで3DCGが一般化してきたこともあり、3Dも正式に授業として採用されました。」(駒沢女子大学 映像コミュニケーション学科 森田和夫教授)
最初は、他社の3Dソフトを使っていたそうですが、本格的な3Dアニメーション作成のために切り替えを決定。2007年より、3Dを学ぶツールとしてCINEMA 4Dが採用されました。採用された理由としては、Mac版があること、本格的なアニメーションが作成できるツールだったことが上げられます。また、授業の内容を本格化に合わせて、講師として新たに山田みどり先生が迎え入れられました。現在では、多くの学生が3DCGを学んでいます。
考えるツールとして面白い
駒沢女子大学でユニークなのは、3DソフトをCGを作るツールとしてだけでなく、光(照明)や色を学べる、考えるツールとして使っている点です。たとえば、授業では3DのXYZを三原色であるRGBに置き換え、色の体系を学んでいます。
また、赤いリンゴに青いライトを当てたらどうして見えなくなるといったことも、目で見ながら、またRGBの数値を確認しながら、確認していくことができるそうです。
教材をなぞるのではなく、学生の作りたいものを作る
授業は、カリキュラム的なものは使われていません。
「まず、基本的な操作を教えていますが、基本を抑えてからは学生自身がテーマを決めていきます。そして、最初に3Dのクラスを受ける2年生では、興味が持ってもらいやすい自分のロゴやカワイイものを作っています。3年生になると、さまざまな授業である程度いろんなことを学んできているので、自分のやりたいものを作成しています。」(山田氏)
実際の授業では、学生達が思い思いの絵コンテを描いて、そのアニメーションを作っていました。そのため、キャラクタアニメーションに挑戦する学生も入れば、モーショングラフィックスを作る学生もいます。
「学生の自主性に任せ、テクニック的なことは最初にあまり多く情報を与えていません。
その方が、自分たちでいろいろ調べ、資料を集めてきます。」(山田氏)
実際、クラスではマニュアルをプリントアウトして見ながら操作する学生や、インターネットでユーザーのサイトを参考にしている学生もいます。
「CINEMA 4Dのデザインされたインタフェースも、無機質なデザインではく、興味を持ってもらえるデザインだとおもいます。」(山田氏)
こうした学生のモチベーションが高まるような授業ため、半年という短い期間で多くの学生が、まったくの未経験からモデリングを行い、アニメーションを完成させています。
こうした短期間で、行えるものCINEMA 4Dの分かりやすい操作性があればこそではないでしょうか。
駒沢女子大学のアートとテクノロジーの両面からの総合的な教育が、今後どのような結果をもたらしていくのか注目しています。
駒沢女子大学
映像コミュニケーション学科
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